人生は編集だ

好きなことで生きるを体感する。読書ログ。心のことが大好き。

人生をちゃんと考えたら、ごはんが旨くなった

私、今のままでも、何となく幸せだなぁと感じる時間が割とあります。

例えば今週でいうならば、

模様替えの衝動に突き動かされて、部屋をぐちゃぐちゃにしながら、ガンガン家具を押しているとき、

模様替えが予想以上にしっくり来て、椅子で一息ついているとき、

近くの町の商店街を散歩して、素朴で素敵なコーヒー屋さんでふうと息をついたとき、

あぁ、そういえば今週初めは色んなことがあった、その彼にまつわるラインを読んだとき、とか。

また、食べることが大好きで、特に食べるのを待ちわびている空腹時の幸せ感も物凄い。

そんな風に、ただの日常で順風満帆な気分に割となってる。

 

だけど、どこかで、「このままでいいの?」とも感じるんです。

私は、貴重な人生の、しかも若くて元気な日々を、こうして着々と、熱意を傾けられる訳でもなく、尊敬できる人達がいる訳でもない、かといってすこぶる悪条件な訳でもない職場で食いつぶしている。

なんだか焦って本なんか読んだり、自分を大事にしようとちゃんとした服や鞄を買ってお金をどんどん使ったりと、確かにあまりに嫌なことは避けられるようになってるけど、でも、「本当にこっちでよかった?」とひとつひとつの選択に対して思ってしまう。

 

そんな中で、今日、試しに自分の感覚に向き合ってみようと思って。

昔すごいモヤモヤしたり、辛くてたまらなくなった時、よくやってたやり方で。

 

まず、自分の感情を感じる。モヤモヤがおっきいなとか、なんかいや~な気分とか、感覚的なものを感覚的なりに言語化する。

ポイントは、ここで焦ったり急いだりして、感情を見るのを飛ばさないこと。初めは何も浮かばなかったり、ぴんと来なくて、「なんだこれ時間の無駄!」とイライラさえしてくることもある。私はよくなる(だから最近やれてなかった)。

でも、まぁ最悪掴めなくてもいい、位の気持ちで、ゆるっと感覚を見てみる。ここで終わっても十分。見えただけで、大きいから。

もし、何となく感覚が掴めたら、次は「なんでそう感じるんだろうね?」と解き進めてみる

ここでもポイントは、ある意味でバカになること。つまり、頭脳を下手に動かしちゃいけない。例えば、私が普段通りこう考えると、アタマの方が、感覚に相談せぬまま、どんどんと解き進めちゃう。「なんでモヤモヤしてるの?」「彼氏が海外行っちゃったからだろうな」「まぁでもしょうがないでしょ」「会社もいまいちだしね」「それは自分のせいじゃん」「あーあ、私ってなんでこんなに馬鹿なんだろう?」

バカなのはこの条件反射思考回路を垂れ流しにしつづけた点である。人間ってのはどうしても、訓練しないとネガティブに想像が膨らむ性質があるらしく、放っておくとこうしたどうでもいい、非生産的で自己否定的な思考ループにはまり易いようだ。

そこで、感覚とバディを組む必要がある。

私が今日、(自分では気づいていなかったが)かなり久しぶりに自分の感覚と向き合えたのは、「そうしよう」と決めてトライしたから。

「自分の得意分野で勉強でまたも問題を解決しようとしていたけど(例えば読書や資格受験)、それでうまくいってないんだから、苦手分野の感じることをもっと集中的にやってみよう」

そう思って、友人と別れたあとの帰り道、ひたすら自分との問答をしようとした。

途中、正直頭が違う方になんども逃げたが、苦手分野であまり経験がないのだから仕方がない。フワフワ思考に気づくたび、また感覚に集中しようとした。

その結果、驚いた。

心がすとんと落ち着いた。そしてかなり久しぶりに、ごはんを集中してひとりで食べれた。

なんだそれ、というところだと思うが、私は最近、大事だとはわかっていても、ひとりごはんのとき食事に集中できず、ながらスマホ飯が基本になっていた。

そうしないと、イライラしてたまらなくなってしまうのだ。文字にしてみるとなかなか不味い状況だなと思うが。

それが、ただただ、食べるもののおいしさに浸れる。ひとつひとつの所作もなんだか丁寧にできる。

あーー、本当に生活の基本を、気づかぬまま、蔑ろにしてたのかも、とはっとした。

 

で、私の目下の悩みはずばり、「人生どうしよう」なのであるが、とりあえずの答えが出た。

①このひとり問答をもっと集中的にやること。

(例えば、今日「明日死んだらなに後悔する?」と問答すると、「ゆでたまごをたらふく食べなかったこと」と思い浮かんだ。とりあえず思いついたまま、オリジン弁当ゆでたまごいりのおかずをたらふく食べたら、めちゃめちゃ幸せ。とりあえずこの調子で、自分の欲求を埋めていけば、いずれやりたい仕事のかたちとか暮らし方が見えてくるんじゃないか、と何となく思っている)

②「隣の芝生が青い」はいつまで経っても解消しないと納得すること。

私は想像以上にないものねだりをしていた。超ダサいくらい。超ダサい。

 

誰かに相談しても、仕事論の本をいくら読んでも、勉強して知識を詰め込んでも、自分の中で消化する時間を持たないと、何も残らないよ。

私は何にもなれないよ。

私に戻る時間を、もっともっともっともっと、取らないと。

いま、正直得意じゃないけど、いまやらないと、いつまでもできないんだから。